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日本 国 召喚 み の ろう

新世界初の在外大使である。 当然ながら田中の働きが今後各国のモデルケースになるので、些細なことでも記録に残し、報告する必要がある。 地球では考えられない様々な事象が毎日のように発生し、それの原因と対策や解決方法を調べていると毎日残業が発生する。 クイラ王国大使の宇田もだいぶ疲労が溜まっているらしく、定例報告の魔信通話で必ずと言っていいほど愚痴をこぼしていた。 「田中さん、私はもう限界です。 毎日毎日各地の視察、民間企業のインフラ整備の進捗確認……日本人の相手だけでも大変なのに、話が大雑把なわりに契約関係は細かいドワーフや脳まで筋肉な獣人族たちの相手もしなきゃいけない。 新世界は我々日本人にとって過酷すぎます」 このままでは宇田が鬱を発症しかねない(すでにその兆候は見られるが)。 田中が本国にそれとなく伝えたところ、ロウリア事変もあってなかなか休みが取れなかった田中たちを慮って、本国外務省から長期休暇帰国の許可が出た。 言うべきことは言うものだと、田中は家族を連れて1ヶ月ほど帰国することにした。 平凡な名字だが、実は名家である。 横浜市の高級住宅地に構えた邸宅は、最新技術で建てた日本家屋だ。 残暑の中でも快適に過ごせる。 子供たちは地元の学校へ、短期の体験入学で通っている。 妻は久々の日本を楽しむために、父母と一緒に街へ買い物に出かけた。 こうして日本にいると、異世界転移したなどということが信じられない。 ロウリア事変中はマスコミが大騒ぎしていたようだが、やはり画面1枚隔てているせいか、世間は他人事のように見ていたらしい。 「平和なもんだ……」 そんな日本が、田中は大好きである。 この日本を守るために自分は外交官になったのだと、家の庭を見ながら茶をすする。 「やっぱり日本がいいか、 一久 かずひさ」 隣に腰を下ろしたのは、御年83になる祖父 一大 もとひろである。 「そうですね。 いくらクワ・トイネ公国の居心地がいいと言っても、利便性や慣れない文化にはそう簡単に順応できません」 と苦笑いを浮かべる。 そして小さく頷き「だけど、それが面白いんですけどね」と付け加えた。 「そうか」 一大も面白そうに目を細めた。 自分の孫が大変な役目を背負って海外に行ったと聞いたときは、心配で仕方なかった。 だがそれもいい経験になっているように見え、彼の成長を素直に嬉しく思う。 「大変なことになってしまったなあ」 「そうですね。 でも、一番の懸念であった食料問題は解決に向かっています。 エネルギー問題もギリギリのところで踏ん張れました。 むしろ地球にいたときよりも幸せかもしれませんよ」 一久の言葉に、一大は「ふむ」と顎先に手を添えた。 「一久、 大祖父 おおじいさんの言葉を覚えているか?」 「大祖父さん? ええと……」 「お前は小さかったから覚えてないかもしれんなぁ」 曾祖父は、田中一久が8歳のときに亡くなっている。 30年近く経つと、さすがに忘れてしまうだろう。 「おれが10歳のとき、親父は東遣艦隊ってのに選ばれて長期遠征に出て行ったんだ。 それから2年後、ちょうど敗戦と同時に帰ってきてなぁ」 一大は地面に視線を落とし、訥々と語り始めた。 「この世界とは別の世界に行って、そこで人類を救ってきたんだと言っていた。 他のやつに言っても信じてもらえないだろうから、心に留めておけと念押しされた」 曾祖父は異世界を救う艦隊に加わり、2年もの遠征を戦い抜いてきたそうだ。 地球とまるで違う水平線。 次々と襲いかかる異形の鬼、巨大なトカゲ、化けタコにイカ。 そして彼らとともに戦った人間たち。 耳長、ずんぐり、半分獣、色んな人々がいたという。 この話を聞いた一大と曾祖母は、父は戦争の恐ろしさで気が触れてしまったのだと思い込んだ。 一久はここまで聞いて、ようやく曾祖父の話を思い出した。 当時の彼も、お伽話かアニメか何かの話だろうと考えていた。 だがここまで聞いて、思い当たったことがある。 「そういえば、妙な話を聞いたな……」 この世界は1度、「太陽神の使者」なる存在に救われたという話だ。 曰く、雷鳴のごとき轟音を発する、空飛ぶ神の舟に乗り地上を焼いたとか、地平を駆ける鋼鉄の地竜が魔獣の群れをなぎ倒したとか、挙げ句には海から大破壊をもたらす爆裂魔法を投射したとか。 この話は宇田も聞いたらしく、たとえばクイラ王国の国旗にもその名残が見られるらしい。 「何か心当たりがあるのか? 一久」 「あ、いえ。 ですが大祖父さんが戦争に行ってたときって、今から70年ほど前のことですよね?」 「昭和20年だから……そうだ。 親父が帰ってきてからもう70年になるのか」 一久が首を傾げた。 計算が合わない。 太陽神の使者の話は、それこそ神話のような世代の話だと聞いた。 エルフたちの寿命は今でこそ2、3千年程度らしいが、当時は7千歳もの老エルフも存在したという。 そんな彼らの神話なのだから、万を超える年数は経っているはずだ。 何か勘違いしているのだろうか。 祖父は空を見上げて続ける。 「親父が今際に言っていた。 『異世界を救うのは、子孫の幸せのためだと聞いて、必死で戦った。 だけど日本の敗戦を防ぐことはできなかった。 焼け野原となった日本を見て、おれたちの戦いは無駄だったのだろうかと今も自問自答している』と。 だが日本は敗戦から立ち直り、戦争への戒めを今も忘れることなく国が続いている。 これが幸せと言わずして何だと言うのだ」 それを聞いた一久も、曾祖父が確かにそう言っていたことを思い出した。 そして今ならわかる。 曾祖父が救ったのは、きっとこの新世界に間違いないのだ。 未来の幸せとは、クワ・トイネ公国とクイラ王国のことだ。 曾祖父たちが守った世界が、日本を今という未来につないでくれている。 そう思うと、田中一久は誇らしくなり、これからも日本のために、曾祖父が守った世界のために頑張ろうと決意を新たにするのだった。 カテゴリー: 投稿日: 投稿者: 投稿ナビゲーション.

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目次 あらすじ まずはあらすじを引用しましょう。 日本はある日、異世界へと転移してしまった。 食料自給率が低く、諸外国からの輸入に頼っていた日本は、食糧難の危機に直面する。 国民を飢えさせないために、日本政府はただちに非常事態宣言を発令。 航空自衛隊は付近を探索し、南西約1,000km先に『ロデニウス大陸』を発見する。 大陸に存在する『クワ・トイネ公国』『クイラ王国』との国交締結により、日本は窮地を脱した。 それも束の間、大陸にもう一つ存在する覇権国家『ロウリア王国』が、『クワ・トイネ公国』『クイラ王国』に対し宣戦布告。 いくら最新機器を装備してる自衛隊でも、備品を欠いたら戦力激減ですからね。 「だったら、国ごと転移させてまえばええやろ!」という潔さがいいですねー。 戦記物に振り切っているのが良い 「日本国召喚」のなにが一番良いかっていうと、戦記物に振り切っているところなんですよ。 異世界に国ごと転移しちゃう設定をみると「国内の混乱の描写」や「インフラは?食糧問題は?経済は?どうなるんだ?」とか色々と想像が膨らみますよね? はい!そんな描写一切ありません! 日本人の一般人のリアクションはほぼ皆無! 日本国召喚は、基本的に異世界人側の視点から「新興国家がでてきたから、見定めるために視察でもしてやるか」というスタンスで描写されます。 そのため、異世界の国との外交がメインで描写されます。 日本は異世界に対して配慮しまくるのですが、異世界の文化レベルは中世的で覇権国家が侵略戦争を仕掛けてくるような状況のため、日本の対応は舐められ侮られ相手にされません。 そうして、日本は外交が結局うまくいかず、戦争を仕掛けられてしまうというのが毎度の流れです。 やってることは「俺TUEEE系」 いわゆる「俺TUEEE系」なんですよね。 自衛隊の補給問題は解消されているため、最新機器を使って異世界の軍艦を殲滅しまくって、危なげなく勝利しまくります。 国内の生活の描写はほぼありませんが、輸入問題は異世界の国との国交で解消しているため、自衛隊の補給問題は解消されている様子です。 そのため、砲撃し放題。 相手の射程圏外からの砲撃で無双状態です。 これがまぁ小気味良いこと。 なにせ、日本は新興国家の蛮族と侮る描写が多数ありますからね。 そのあとに無双しまくるのはスカッとします。 ちなみに、「日本国召喚」の日本の外交は相手に配慮しまくっていて謙虚なので、無双して調子に乗りまくる「俺TUEEE」の意味とは厳密には違います。 が、しかしやってることは大差ありません。 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」と比べて良いところ 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」(以下GATE)も異世界で自衛隊が活躍する話です。 「GATE」のあらすじを以下に引用します。 私は「GATE」はアニメ版しかみていないので、アニメ公式サイトから引用します。 8月某日 東京 いつもと変わらないはずだったその日。 東京・銀座に異世界への「門 ゲート 」が忽然と現われた。 門から続々となだれ込んでくるモンスターの軍勢を撃退した陸上自衛隊は、門の向こう側の「特地」に進出。 現地住民との接触を開始する。 第三偵察隊を率いるオタク自衛官・伊丹二等陸尉は、「特地」を探索中に巨大な炎龍が集落を襲う場面に遭遇。 モンスターとの戦闘や現地住民との交流を通して、伊丹は「異世界」とどう向き合っていくのか。 超スケールエンタメファンタジーの門 ゲート が、今、開かれる! 「GATE」は銀座の異世界に繋がる門を潜ることで異世界に移動することができる設定です。 この設定で「GATE」も自衛隊の補給問題は解消されています。 日本国召喚はGATEよりもキャラに癖がない 「GATE」の主人公はオタク趣味の人間という設定です。 そのため、オタクが反応することで物語を動きやすくするギミックとしてか、ゴスロリ少女などの特徴的なキャラが主人公の周りに配置されています。 一方、「日本国召喚」にはこれといった主人公キャラはいません。 言うなれば、日本国が主人公という具合です。 「日本国召喚」で感情豊かなのは異世界人のキャラが多く、日本の定番キャラは外交官一人ぐらいです。 「日本国召喚」はキャラの魅力を掘り下げることはせずに、淡々と話が進んでいきます。 日本側は淡々と対処していき、それに対して異世界人が大仰にリアクションする、という具合です。 アニメやラノベ特有のキャラの癖は作品ごとに合う合わないがあるので、結構博打になりがちですが、「日本国召喚」についてはそういったキャラの癖がないので私は好んで読み進められました。 WEB小説は「小説家になろう」と「筆者ブログ」の2つ 原作のWEB小説は「小説家になろう」と筆者ブログ「くみちゃんとみのろうの部屋」で読むことができます。 ブログの方で先行して新作が公開され、誤字脱字を修正したのちに「小説家になろう」に掲載されます。 私も、続きが気になりすぎて、ブログの方に飛んで続きを読んだ口です。 書籍版は大幅に加筆されている WEB版でも面白いのですが、書籍化された方を読むと「WEB版はダイジェストかな?」と思うぐらいにボリュームが増えています。 書籍の1巻は文字数が5万字(WEB版)から16万文(書籍版)に増えているそうなので、相当な加筆量であるということが伺えますね。 私は「小説家になろう」を全部読み、ブログに掲載されている分も読んだ後も読書熱が冷めなかったので、書籍を全部(1巻〜6巻)購入しました。 いやもう「初めから書籍版を読んだら効率的だったのに!」と思いましたよ。 ほんと。

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日本国召喚は異世界を舞台にした戦国自衛隊!そんなん面白いに決まってるやん?

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目次 あらすじ まずはあらすじを引用しましょう。 日本はある日、異世界へと転移してしまった。 食料自給率が低く、諸外国からの輸入に頼っていた日本は、食糧難の危機に直面する。 国民を飢えさせないために、日本政府はただちに非常事態宣言を発令。 航空自衛隊は付近を探索し、南西約1,000km先に『ロデニウス大陸』を発見する。 大陸に存在する『クワ・トイネ公国』『クイラ王国』との国交締結により、日本は窮地を脱した。 それも束の間、大陸にもう一つ存在する覇権国家『ロウリア王国』が、『クワ・トイネ公国』『クイラ王国』に対し宣戦布告。 いくら最新機器を装備してる自衛隊でも、備品を欠いたら戦力激減ですからね。 「だったら、国ごと転移させてまえばええやろ!」という潔さがいいですねー。 戦記物に振り切っているのが良い 「日本国召喚」のなにが一番良いかっていうと、戦記物に振り切っているところなんですよ。 異世界に国ごと転移しちゃう設定をみると「国内の混乱の描写」や「インフラは?食糧問題は?経済は?どうなるんだ?」とか色々と想像が膨らみますよね? はい!そんな描写一切ありません! 日本人の一般人のリアクションはほぼ皆無! 日本国召喚は、基本的に異世界人側の視点から「新興国家がでてきたから、見定めるために視察でもしてやるか」というスタンスで描写されます。 そのため、異世界の国との外交がメインで描写されます。 日本は異世界に対して配慮しまくるのですが、異世界の文化レベルは中世的で覇権国家が侵略戦争を仕掛けてくるような状況のため、日本の対応は舐められ侮られ相手にされません。 そうして、日本は外交が結局うまくいかず、戦争を仕掛けられてしまうというのが毎度の流れです。 やってることは「俺TUEEE系」 いわゆる「俺TUEEE系」なんですよね。 自衛隊の補給問題は解消されているため、最新機器を使って異世界の軍艦を殲滅しまくって、危なげなく勝利しまくります。 国内の生活の描写はほぼありませんが、輸入問題は異世界の国との国交で解消しているため、自衛隊の補給問題は解消されている様子です。 そのため、砲撃し放題。 相手の射程圏外からの砲撃で無双状態です。 これがまぁ小気味良いこと。 なにせ、日本は新興国家の蛮族と侮る描写が多数ありますからね。 そのあとに無双しまくるのはスカッとします。 ちなみに、「日本国召喚」の日本の外交は相手に配慮しまくっていて謙虚なので、無双して調子に乗りまくる「俺TUEEE」の意味とは厳密には違います。 が、しかしやってることは大差ありません。 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」と比べて良いところ 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」(以下GATE)も異世界で自衛隊が活躍する話です。 「GATE」のあらすじを以下に引用します。 私は「GATE」はアニメ版しかみていないので、アニメ公式サイトから引用します。 8月某日 東京 いつもと変わらないはずだったその日。 東京・銀座に異世界への「門 ゲート 」が忽然と現われた。 門から続々となだれ込んでくるモンスターの軍勢を撃退した陸上自衛隊は、門の向こう側の「特地」に進出。 現地住民との接触を開始する。 第三偵察隊を率いるオタク自衛官・伊丹二等陸尉は、「特地」を探索中に巨大な炎龍が集落を襲う場面に遭遇。 モンスターとの戦闘や現地住民との交流を通して、伊丹は「異世界」とどう向き合っていくのか。 超スケールエンタメファンタジーの門 ゲート が、今、開かれる! 「GATE」は銀座の異世界に繋がる門を潜ることで異世界に移動することができる設定です。 この設定で「GATE」も自衛隊の補給問題は解消されています。 日本国召喚はGATEよりもキャラに癖がない 「GATE」の主人公はオタク趣味の人間という設定です。 そのため、オタクが反応することで物語を動きやすくするギミックとしてか、ゴスロリ少女などの特徴的なキャラが主人公の周りに配置されています。 一方、「日本国召喚」にはこれといった主人公キャラはいません。 言うなれば、日本国が主人公という具合です。 「日本国召喚」で感情豊かなのは異世界人のキャラが多く、日本の定番キャラは外交官一人ぐらいです。 「日本国召喚」はキャラの魅力を掘り下げることはせずに、淡々と話が進んでいきます。 日本側は淡々と対処していき、それに対して異世界人が大仰にリアクションする、という具合です。 アニメやラノベ特有のキャラの癖は作品ごとに合う合わないがあるので、結構博打になりがちですが、「日本国召喚」についてはそういったキャラの癖がないので私は好んで読み進められました。 WEB小説は「小説家になろう」と「筆者ブログ」の2つ 原作のWEB小説は「小説家になろう」と筆者ブログ「くみちゃんとみのろうの部屋」で読むことができます。 ブログの方で先行して新作が公開され、誤字脱字を修正したのちに「小説家になろう」に掲載されます。 私も、続きが気になりすぎて、ブログの方に飛んで続きを読んだ口です。 書籍版は大幅に加筆されている WEB版でも面白いのですが、書籍化された方を読むと「WEB版はダイジェストかな?」と思うぐらいにボリュームが増えています。 書籍の1巻は文字数が5万字(WEB版)から16万文(書籍版)に増えているそうなので、相当な加筆量であるということが伺えますね。 私は「小説家になろう」を全部読み、ブログに掲載されている分も読んだ後も読書熱が冷めなかったので、書籍を全部(1巻〜6巻)購入しました。 いやもう「初めから書籍版を読んだら効率的だったのに!」と思いましたよ。 ほんと。

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