ポールダノ 映画。 ポール・ダノ

『スイス・アーミー・マン』公式サイト

ポールダノ 映画

1960年代。 父ジェリーは、出稼ぎ仕事でしばらくモンタナを離れることとなる。 家族の反対を押し切り父が出て行ったことに息子ジョーは戸惑いを隠せなかった。 しかし、彼を当惑させたのは、母が父の不在をいいことに清楚な女から豹変し、別の男と不倫するようになっていくことだった… 優等生的映画 本作は、いい意味でも悪い意味でも優等生な作品でした。 これがポール・ダノ初監督だから海外やFilmarksで評価されているのであって、彼以外の人物が撮っていたら脚光浴びることなく埋もれていたことでしょう。 本作は、ひたすらにドライなタッチを維持している。 その荒涼とした作風が、倦怠期の厭らしさを増幅させている。 そこにポール・ダノは、重厚な森林火災の描写を象徴させることで、映画にただならぬ不穏な香りを滲ませています。 そして、何と言ってもキャリー・マリガン、ジェイク・ギレンホール、エド・オクセンボールドが形成する家族の魅せ方が、初監督作に見えないほどスマートだ。 まず、キャリー・マリガン。 『17歳の肖像』の頃は、現代のヘップバーンだとチヤホヤされていた彼女だったが、ポール・ダノは容赦無く彼女の綺麗なベールを剥いていく。 清楚でスマートな女性が、少し嫌いになってしまった夫がいなくなったその開放感から、下品な女性へと成り下がっていく様をじっくり、じっくりと描いてみせます。 それを、『早春』のあの青年のように、童貞の眼差しでみるエド・オクセンボールド 『ヴィジット』のあの少年ですよ! が素晴らしいアクセントとなっている。 孤独で、親の愛を求める少年が、父に幻滅に、母にも幻滅していくプロセスのいたたまれなさを、慰めたくなるような愛らしい眼差しで演じてみせます。 そして、ジェイク・ギレンホール。 彼から滲み出る不器用ならではの哀愁さが、どうにもならない家族の終焉を強調していく。 ポール・ダノ監督は、ひょっとするとブラッドリー・クーパー以上に映画を大切に扱おうとしているのかもしれない。 今後、巨匠になる方はポール・ダノかもしれないと思いながら観ていました。 こうみると、ブンブンはこの作品高く評価しているじゃないか! と思うかもしれない。 ただ、正直退屈してしまったのも事実。 役者と監督というブランドゴリ押し映画の域を出ていないと感じました。 でも、彼の次回作は積極的に追っていこうと思います。

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ポール・ダノ初監督作『ワイルドライフ』7月公開 C・マリガンとJ・ギレンホールが夫婦役に|Real Sound|リアルサウンド 映画部

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映画『ワイルドライフ』の作品概要 監督はポール・ダノ。 ベストセラー小説をパートナーのゾーイ・カザンと 4 年かけて脚本を書いたそうだ。 アメリカ社会で問題になっている 「山火事」と「毒親 」の二つをうまく絡めて物語を編んだ。 少年役のエド・オクセンボールドの純粋な眼差しが切ない。 映画『ワイルドライフ』のあらすじ・ネタバレ 仕事も長続きしない父親ジェリー。 仕事探しのため引越しを繰り返す。 妻のジャネットは温かい目で見ている。 息子のジョーはできれば一箇所に落ち着きたいと考えている。 でも、またしても父親は失業した。 毎日ビールばかり飲む夫に愛想をつかす妻。 お金も底をつき、ジェリーは出稼ぎに行く。 そこから妻の何かが崩壊した。 ジョーはどうなるのか。 映画『ワイルドライフ』の感想・評価・内容・結末 毒親を見て真面目な大人になろうとする少年の物語 正直、とてもキツイ映画だと思いました。 わたしが少年ジョーの立場だったらこんな両親を捨てると思います。 特に母親は絶対に許せません。 この映画はジョーが大人で両親のジェリーとジャネットは子ども以下だと思います。 ジョーは こんな両親を通してちゃんとした大人への階段を登っていくのがせめてもの救いです。 多感な14歳の少年だったら今まで仲睦まじかった父と母が不仲になり、 母親が浮気をする様を目の当たりにしたら精神的におかしくなり、投げやりな行動に出ると思います。 特にアメリカですから悪い仲間を作り酒、タバコ、挙げ句の果てにドラッグへと足を踏み込む可能性が高い。 最悪の毒親は子どもに無関心であること でもジョーはとってもピュアなのだ。 特に母親が最悪だ。 確かに夫のジェリーは怠け者かもしれない。 でもそれを覚悟で伴侶にしたのではないか。 仕事も長続きしない、そして引越しで各地を転々とする、妻にとっては不安な毎日だろう。 でも彼を選んだのは妻であるジャネットだ。 お金のない生活は不安だろう。 子どもの学費も明日のパン代すらないのは確かに怖い。 でもだ、だからと言って 子どものジョーの前で浮気三昧はまずいだろう。 いくらアメリカでも子どもの前で父親と違う男との情事は常識的におかしい。 究極の毒親だ。 つまり子どもに一番無関心である証拠だ。 ポール・ダノ監督の才能を応援したい 本作の監督はポール・ダノ。 まさか監督デビュー作にてこれほどの良作に仕上げるとは驚いている。 ハンサム俳優で進んでいくと思ったが、 演出の才能も豊富にあることがわかった。 近年、 アメリカの俳優が監督を手がける動きが活発だ。 イーストウッド無くしてポール・ダノもない。 なぜならば イーストウッドに続けとばかりにロバート・レッドフォード、メル・ギブソン、ケビン・コスナー、デンゼル・ワシントン、ジョージ・クルーニー、ベン・アフレック、アンジェリーナ・ジョリーが監督として成功している。 余計な SE (効果音)がない。 全体的にフラットだ。 台詞のやり取りもガチャガチャしてない、 時には沈黙 を持って語らせているのが良い。 カメラも固定ショットが多く、余分な動きがないのが良い(普通、初めての監督作品だと撮影監督に任せてパンやドリーを多用してしまうらしい)ダノは多くの 映画を観て勉強しているのがわかる。 予想だがポール・トーマス・アンダーソン監督の影響を受けているように感じる。 アメリカの山火事とジャネットの浮気心を比喩として表現 もう一つ、 アメリカで深刻な山火事をこの家族の物語にうまく溶け込ませている。 火は一度燃え上がると消すのが難しい。 ましてや人力で消すのは途方もないエネルギーが必要だ。 映画の中で母親のジャネットが言っていた 「自然の摂理」 つまり人間の力なんで無力である、だったら放っておけば良いとなる。 これが ジャネットの浮気心に重なるのだ。 ジャネットの浮気心は抑えられなかった。 だから ジョーは見守るしかなかったのだろう。 実にうまい演出だと思う。 ジェイク・ギレンホールのスクリーンへの浸透力が素晴らしい さて、父親役のジェイク・ギレンホールはもうスクリーンに出てくるだけでなぜか納得してしまう。 もちろんとってもハンサムな顔は言うまでもないが、あ のしっとりとした雰囲気がどんなシチュエーションにも馴染んでしまう不思議な魅力がある。 浸透力とでも言おうか。 なんだろう?あの憂いを持った瞳からだろうか。 今後も研究していきたい。 本作ではダメ父を演じているが、自分の若かりし頃の夢を子どもに託しているあたりは、ひょっとしたら 過去の栄光にこだわるプライドが成功への道を阻んでいることがうかがえる。 その心情光景がうまく表れていたと思う。 キャリー・マリガンはいつの間にか成長してしまった感じが嬉しい 母親役のキャリー・マリガンは着々とキャリアを積み上げてきた。 本作の母親の年齢は34歳でマリガンも同じ歳だ。 ひょっとしたら初めての母親役だったのかもしれない。 それが良かったのかもしれない。 まだ母親に成りきれていない様が引き立ったからだ。 ジョーを生んだのは二十歳の時だからあまり遊んでいないから、夫に愛想を尽かした瞬間に堰を切ったように遊びたくなったのだ。 実に分かりやすかった。 後に息子と再会した時のちょっと後悔している表情が絶品だった。 さて、この映画は 少年ジョーの優しさに満ち溢れた物語だ。 当事者でありながら 両親を俯瞰しながら見ている。 決してヤケを起こさない。 両親を正しき道に戻そうとする 神様の目線で捉えている。 最後に 3 人で写真を撮る場面はグッときた。 成長したジョーの目線は両親と同じ高さになっている。 でも余計な動きはせず、真ん中に黙って座ることで二人に 「もう一度、家族に」とメッセージを送っている。 映画『ワイルドライフ』まとめ 一言で言うと! 真実が所在を見失ったら、子ども聞け! 子どもは親の心を一番知っている。 正しいことも間違ったことも子どもは見ている。 夫婦ケンカをする前に子どもの顔を見ろ、子どもの声を聞け! あわせて観たい映画 【毒親が登場する映画】 映画『存在のない子供たち』 これがレバノンの現状なのだろうか。 出生証明書もない子供たち 映画『ガラスの城の約束』 両親揃って社会から逸脱していて働きません。 父親はアル中でDV野郎です。 映画『荒野にて』 父親は働いていますが、子どもの教育に無関心です。 『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー〜』 娘が薬物に溺れているのを救えませんでした。 映画『赤い雪 Red Snow』 我が子を押入れに押し込めて男との情事を楽しみます。 映画『J・エドガー』 息子が可愛くて仕方ありません。 徹底的な教育を施します。 映画『ある少年の告白』 宗教的な観念で息子の自由を束縛します。 【子ども可愛がり映画】 映画『リアム16歳、はじめての学校』 気持ち悪いくらいに息子に干渉します。 息子と恋人気分です。 『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 』 こちらは母親依存です。 映画『パパは奮闘中』 蒸発した妻の代わりに子育てします。 【ある意味、毒親である気がする映画】 映画『ビューティフル・ボーイ』 薬物依存になった息子を助けるために奮闘しますが、それが重荷になります。 映画『ベン・イズ・バック』 薬物施設を無断で出てきた息子を可愛がります。 映画『ワイルドライフ』の作品情報 監督 ポール・ダノ 『スイス・アーミー・マン』(17)『グランドフィナーレ』(16)『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(15)『プリズナーズ』(14)『それでも夜は明ける』(14) 製作 アンドリュー・ダンカン アレックス・サックス ポール・ダノ オーレン・ムーバーマン アン・ロアク ジェイク・ギレンホール リバ・マーカー 製作総指揮 ゾーイ・カザン テッド・デイカー エディ・ベイスマン ベス・ウェザーマン 原作 リチャード・フォード 脚本 ポール・ダノ ゾーイ・カザン 撮影 ディエゴ・ガルシア 美術 アキン・マッケンジー 衣装 アマンダ・フォード 編集 マシュー・ハンナム ルイーズ・フォード 音楽 デビッド・ラング 音楽監修 スーザン・ジェイコブス キャスト キャリー・マリガン (ジャネット) 『未来を花束にして』(17)『ナショナル・シアター・ライヴ 2015 「スカイライト」』(15)『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(14)『華麗なるギャツビー』(13)『ドライヴ』(12)『わたしを離さないで』(11)『プライドと偏見』(06) ジェイク・ギレンホール(ジェリー) 『世界にひとつのロマンティック』(19)『ゴールデン・リバー』(19)『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』(19)『ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた』(18)『ノクターナル・アニマルズ』(17)『ブロークバック・マウンテン』(06) エド・オクセンボールド ジョー ビル・キャンプ 作品データ 原題 Wildlife 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 キノフィルムズ 上映時間 105分 映倫区分 PG12.

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ポール・ダノ初監督映画『ワイルドライフ』あらすじネタバレと感想。ジェイク・ジレンホール&キャリー・マリガン共演の秀作とは

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1960年代。 父ジェリーは、出稼ぎ仕事でしばらくモンタナを離れることとなる。 家族の反対を押し切り父が出て行ったことに息子ジョーは戸惑いを隠せなかった。 しかし、彼を当惑させたのは、母が父の不在をいいことに清楚な女から豹変し、別の男と不倫するようになっていくことだった… 優等生的映画 本作は、いい意味でも悪い意味でも優等生な作品でした。 これがポール・ダノ初監督だから海外やFilmarksで評価されているのであって、彼以外の人物が撮っていたら脚光浴びることなく埋もれていたことでしょう。 本作は、ひたすらにドライなタッチを維持している。 その荒涼とした作風が、倦怠期の厭らしさを増幅させている。 そこにポール・ダノは、重厚な森林火災の描写を象徴させることで、映画にただならぬ不穏な香りを滲ませています。 そして、何と言ってもキャリー・マリガン、ジェイク・ギレンホール、エド・オクセンボールドが形成する家族の魅せ方が、初監督作に見えないほどスマートだ。 まず、キャリー・マリガン。 『17歳の肖像』の頃は、現代のヘップバーンだとチヤホヤされていた彼女だったが、ポール・ダノは容赦無く彼女の綺麗なベールを剥いていく。 清楚でスマートな女性が、少し嫌いになってしまった夫がいなくなったその開放感から、下品な女性へと成り下がっていく様をじっくり、じっくりと描いてみせます。 それを、『早春』のあの青年のように、童貞の眼差しでみるエド・オクセンボールド 『ヴィジット』のあの少年ですよ! が素晴らしいアクセントとなっている。 孤独で、親の愛を求める少年が、父に幻滅に、母にも幻滅していくプロセスのいたたまれなさを、慰めたくなるような愛らしい眼差しで演じてみせます。 そして、ジェイク・ギレンホール。 彼から滲み出る不器用ならではの哀愁さが、どうにもならない家族の終焉を強調していく。 ポール・ダノ監督は、ひょっとするとブラッドリー・クーパー以上に映画を大切に扱おうとしているのかもしれない。 今後、巨匠になる方はポール・ダノかもしれないと思いながら観ていました。 こうみると、ブンブンはこの作品高く評価しているじゃないか! と思うかもしれない。 ただ、正直退屈してしまったのも事実。 役者と監督というブランドゴリ押し映画の域を出ていないと感じました。 でも、彼の次回作は積極的に追っていこうと思います。

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