角田光代おすすめ。 角田光代のおすすめ本・書籍6選【短編集から代表作まで】

角田光代おすすめ作品20選をご紹介~無個性な文章への挑戦~

角田光代おすすめ

『昼飯 977円』・『ヘフティのチョコレート 3000円』・『電子辞書 24000円』などなど、購入した物とその値段が、そのままタイトルになっているのが面白いところ。 意外なことにお酒が大好きだという角田光代は、20代の頃、服や化粧品にはほとんどお金をかけず、専ら飲み代にお金を使っていたのだそうです。 ですが角田は、「それは無駄使いではなく、使ったお金にはちゃんと意味があった」と言います。 貯金が多いことが、そのまま人生の豊かさに繋がるわけではないのかもしれませんね。 このエッセイを読んでいると、何にお金を使うのかがとても大事なことなのだと感じます。 エピソードが面白おかしくコミカルに綴られていくなかで、ある時は深く考えさせられ、ある時は驚き、ある時はしんみりと切なくなる、盛りだくさんの内容です。 角田光代の人間性や、普段の生活を垣間見ることもできるでしょう。 社会人になったばかりの、若い方たちにもおすすめしたいエッセイです。 とても読みやすく書かれているので、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。 4位・若さ溢れる角田光代の初エッセイ『愛してるなんていうわけないだろ』 作家としてデビューして間もない角田。 お金はなくても、時間とパワーだけはある24歳は、恋に遊びに大忙しです。 若気の至りとも言うべき破天荒な毎日が、若々しい文章で綴られていますが、この頃から読者を引き込む絶妙な文体に変わりはありません。 この年代にしかない強さやたくましさ、危うさなどが、包み隠さず語られ、ふと自分の過去を思い起こす方もいるのではないでしょうか。 そして新たに足された最終章では、すっかり大人になった角田の言葉が綴られていて、これまでの経験がどのように彼女を成長させたのかを伺い知ることができます。 時代は違えども、今の若い方たちが読んでも共感できるところがあるのではないでしょうか。 まっすぐに全力で突き進むきらきらとした若さと、歳月の重みを感じることができ、なんとも言えない余韻を残す1冊です。 3 位・食べ物への愛を語る魅力的な食エッセイ 『今日もごちそうさまでした』 角田光代は元々かなりの偏食だったらしく、食べられない食材がたくさんあったようですが、これがチャレンジしてみると意外と食べられる!ということに気づきます。 登場する料理は、とても美味しそうに書かれているので、ついお腹が空いてしまうでしょう。 好きな食べ物がどんどん増えていくのは、とても素敵なことですね。 可笑しくて吹き出してしまうような面白いエピソードを読みながら、食べるという行為がどんなに大切なことなのかを実感することができます。 「美味しいものを食べながら、人は怒ることができない」という言葉には深く共感し、同時に自分の食べ物に関する記憶を呼び起こすことができます。 独特の視点で食べ物への愛が綴られ、楽しく食について学ぶことができる、魅力的な食エッセイです。 実用的なレシピも紹介されているので、お料理好きの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。 大人になり、世界は広いということに気づいてから、世界中を旅するようになったという角田光代。 20代の頃は無茶な旅もしたらしく、何かを見なければ、良い旅にしなければと必死で余裕がなかったと語ります。 30代に入りお金と時間に余裕が出来てからは、旅の楽しみ方の幅が広がったようですが、20代には20代の、30代には30代の旅の楽しみ方があるのだと言います。 反面、買い物となるととても慎重。 欲しいと思っても、実際に購入するまでに心の中でいろいろと葛藤をしている様子には、とても共感を覚えます。 心の中でなぜか、買ういい訳をあれこれ考えている場面では、思わず笑みがこぼれるでしょう。 世界は広いとは知りながらも実際にはなかなか踏み出すのが難しいものですが、下調べも程々にすぐに世界のあちこちへと飛び立って行く彼女の姿には、とても勇気付けられます。 失敗やハプニングも多々あり、決して優雅とは言えませんが、自分で考え行動し、多くのことを吸収していく様子には、やはりたくましさを感じます。 世界中の情景が、手に取るように伝わってくる風景描写もとても魅力的です。 読めばあなたも旅に出たくなるかもしれません。 1位・愛猫との日常を綴った心温まるエッセイ 『今日も一日きみを見てた』 漫画家の西原理恵子から譲り受けた、というトト。 猫を飼うことはまったく頭になかったそうで、買い始めた当初の角田は、初めてのことにあたふたとしていました。 猫にもいろいろと性格があるようで、トトはとてもおとなしく、ちょっと鈍臭いところがとても魅力的です。 淡々と飼い猫について綴っているだけなのですが、至る所に愛を感じ、トトの魅力が手に取るように伝わってくるので、猫好きにはたまらないでしょう。 ただトトを溺愛しているだけではなく、トトと出会う前と出会った後とでは、自分はどう変わったのかを冷静に分析しています。 40代になり、精神的にも落ち込んでいた時期に、トトが訪れた意味について考え、「この生きものに助けられた。 いや、今も助けられている」という言葉には、目には見えない絆のようなものを感じます。 猫の魅力がわかりやすく表現され、猫が好きな方にはもちろんおすすめしたい1冊。 猫の魅力がわからないという方が読めば、なぜ多くの人から可愛がられているのか、理解できることでしょう。 愛する生きものと暮らすという幸福な時間を、濃密に綴った、心優しくなれるエッセイです。 どれもとても読みやすく、角田光代という人物の考えがストレートに伝わってくる、魅力的エッセイばかりです。 ぜひ気軽に読んでみてくださいね。

次の

角田光代おすすめ作品20選をご紹介~無個性な文章への挑戦~

角田光代おすすめ

9位 銀の鍵 一切の記憶をなくしたまま、見知らぬ町で、我にかえった「わたし」。 アキ・カウリスマキ監督の最新作「過去のない男」にインスパイアされて生まれた、もうひとつの物語。 読んでいる間は正直よくわからなかったのだが、あとがきが良かったので9位にランクイン。 あとがきによれば、この作品は『過去のない男』(アキ・カウリスマキ監督)という映画の感想文であるらしいです。 この映画は観ていないので、観てからもう一度読み直そうと思っています。 観ていない時点での感想で恐縮ですが、『銀の鍵』には全体的に小さな優しさや善意が散りばめられていた作品だと思います。 100%ORANGEさんの絵も優しく、ほっこりさせてもらいました。 人生に疲れたときに読んでみて欲しいと思います。 8位 かなたの子 生まれなかった子が、新たな命を身ごもった母に語りかける。 日本の土俗的な物語に宿る残酷と悲しみが、現代に甦る。 闇、前世、道理、因果。 近づいてくる身の粟立つような恐怖と、包み込む慈愛の光。 時空を超え女たちの命を描ききる傑作短編集。 泉鏡花文学賞受賞。 『かなたの子』は泉鏡花文学賞を受賞した短編集。 正気と狂気、現実と妄想の境界が不明瞭になっていくような、後味の良いとは言えない話がほとんどですが、その中にいのちへの慈愛が吹き込まれており何とも表現できない感覚になりました。 恐怖がじわじわと迫ってくる感じ、知りたくない謎が明かされる感じが怖かったです。 おもしろいというよりは、切なさややるせなさが残るような短編集でした。 7位 おまえじゃなきゃだめなんだ ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。 親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。 それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。 小説を読んでいるとなぜか記憶に残っている本が出てきますが、この『おまえじゃなきゃだめなんだ』は自分にとってまさしくそんな本でした。 特にはじめに収録されているジュエリーを巡る5作は、ゆっくりと心に染み渡るような優しさがあって、忘れたと思っていても頭の隅にストーリーが残っています。 5作目で1~4作目の話が緩くつながるのも心地良かったです。 1作1作が短いので、通勤、通学の合間などにも読みやすいと思うのでおすすめです。 6位 さがしもの 「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。 初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。 持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。 無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。 こちらは『この本が、世界に存在することに』(メディアファクトリー、2005)を改題したもの。 本との出会いやつながり、あるいは本にまつわる他者との関わりを描いた短編集です。 再読してみたら記憶していたストーリーと全然違う話だった、昔は何にも感じなかった一文がやけに頭につっかかる、そんな経験が度々ありませんか?。 そうした、本好きの人ならば思わずそうだよなあと頷いてしまうようなエピソードが語られています。 淡々とした物語ながら、本に対する愛しさを感じさせる一冊です。 5位 平凡 もし、あの人と結婚していなければ。 別れていなければ…。 仕事を続けていれば。 どんなふうに暮らしたって、絶対、選ばなかった方のことを想像してしまう。 6人の「もし」を描いた傑作小説集。 6作から成る短編小説集。 人生における無数の「もし」について考えてしまう登場人物たち。 もし、あのときこうだったら、こうしていたら・・・・・・。 その「もし」のタイミングで選ばなかったすべての自分よりも、「今ここにいる自分自身」は幸せにならないといけない。 そんな登場人物の思いが、角田さんらしい丁寧な語り口で描かれており、自分が日々考えあぐねいている悩みに、ひとつの答えを提示してくれています。 仕事お疲れの方にもおすすめしたい一冊です。 4位 対岸の彼女 専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。 結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。 多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。 第132回直木賞受賞作。 『対岸の彼女』は、「現在」と「過去」が交互に語られる、やや複雑な構成になっています。 「現在」の主人公は30代の主婦、小夜子。 「過去」の主人公は高校生の葵。 たまたま二人の人生が交差した「現在」を主軸に、葵の過去が挟まれる形で物語が進んでいきます。 小夜子の感じる息苦しさも、葵の感じる閉塞感も、とても切実で、わかるような気がしました。 「過去」と「現在」から見える「対岸」や、小夜子が生き方を選ぶ場面など、じんわりと胸が熱くなるような小説だったと思います。 3位 八日目の蝉 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。 東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。 偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。 心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。 第二回中央公論文芸賞受賞作。 テレビドラマや映画にもなった本作品。 大きく分けると、愛人の赤ん坊を誘拐した女・希和子の視点で描かれる1章と、その誘拐された子ども・恵理菜の大人の姿を描く2章から構成されます。 前半の逃亡劇のスリリングさや、逃げ込んだエンジェルホームの特異さが印象深く、自らの記憶や実母との関係に悩む恵理菜の葛藤が胸に迫り来る感じです。 そして、タイトルの意味がわかったとき、とても切なくなりました。 読んだ後に、「いつかもう一度読んでみよう」と思わせてくれる一冊です。 2位 紙の月 ただ好きで、ただ会いたいだけだった。 わかば銀行から契約社員・梅澤梨花 41歳 が1億円を横領した。 正義感の強い彼女がなぜ? 第25回柴田錬三郎賞受賞作。 『紙の月』は銀行で働いている梨花が不正に手を染め、高額の横領事件を起こすという物語Dです。 梨花と、梨花とつながりのある木綿子(ゆうこ)、和貴、亜紀の視点から物語が語られていきます。 生真面目にすら見えたという梨花がどんどん罪を犯していく様子や、梨花の罪悪感のなさ、もっと言えば自らの行動を理解できていないような描写がとてもリアルで、そらおそろしくなりました。 全体的に、犯人があらかじめわかっているミステリーを読んでいるような気分で、先が気にななると思います。 それぞれの登場人物が思い悩んでいることには共感できる点もあるのではないでしょうか。 1位 ひそやかな花園 幼いころ、毎年家族ぐるみでサマーキャンプを共にしていた七人。 全員ひとりっ子の七人にとって天国のような楽しい時間だったキャンプは、ある年から突然なくなる。 大人になり、再会した彼らが知った出生にまつわる衝撃の真実。 この世にあるすべての命に捧げる感動長編。 なにかすごいものを読んだなと、読み終わった後にそう思いました。 子どもの頃の数年間、夏のキャンプを共に過ごしていた7つの家族。 その7人の子どもたちが、家族の共通点や自らの真実を知り、大人になって再会を果たします。 「家族」とは何なのか、自分の存在とは・・・・・・。 そんな表現にすると陳腐になるが、この小説はそうしたテーマに丁寧に向き合った真摯な作品です。 角田光代作品には「家族」を描いた作品が多くありますが、本作は物語の奥底から感じられるエネルギーが非常に強く、ただただ圧倒されて一気に読んでしまいました。 互いを理解できないということ、その落胆の先に強い何かがある。 そんなことが静かに訴えかけられてくる、何度も何度も考えさせられる小説だったと思います。 ぜひ、一度手に取ってみていただきたいです。

次の

角田光代さんのおすすめエッセイ|前向きになれる傑作揃い!

角田光代おすすめ

読む本のなかでも、特に良く読む本は、 好きな作家さんだったり、ジャンルなど、人それぞれに好みがあると思います。 私は、 角田光代(かくたみつよ)さんの小説をここ数年、良く読むようになりました。 昔は、すこし違った雰囲気の小説が多かったのですが、角田光代さんの描く小説を読んだところ、ついつい惹かれてしまいました。 なんだかありそうな日常にある不幸や、少しジメジメした部分、どことなくうまく言葉にできず過ごす毎日について、 そんな気持ちを色々な作品で感じ、そして知ることができるのです。 オススメ作品のご紹介もさせていただければと思います。 この記事でのネタバレはございません。 もくじ• どんなタイプの方におすすめの作家か 角田光代さんの描く小説の世界は、日常の生活のなかでありうる不幸とたとえれば良いのか、生きて行くなかで出会うやりきれない想いや生きづらさがうまく描かれていると感じます。 それが、先ほどの出だしでも書きましたが、良くありそうな不幸なのですが、人には伝えづらい胸のうちに抱えた不幸だと感じます。 不幸という例えも少し抽象的な価値基準のような気がします。 人によって何が幸せで不幸かなんて、基準が違いますから。 ただ、角田光代さんの小説を読んで感じる世界というのは、 なんとなく生きていくなかで、その人のなかで抱えてしまう不幸とたとえればよいのか、影といえばよいでしょうか、 読んでいて、思わずその気持ち「ある」と感じる描写が個人的に多いのです。 もっと別の言い方ですと、 「生きづらさ」と私は感じます。 それも少し人には言いにくいこと、もしくははっきり言えない、登場人物も大人しい感じの人が多いです。 若いときの学校での友人関係、いじめ、親に対して口に出したくない気持ちなどなど。 角田光代さんの本を読みながら、心が救われるかは別として、 こんな風に感じている人もひとりではないのだと、そう思うと小説を読んで少し安心する部分もあります。 これは心が動く本であれば他のものもそうなのかもしれません。 なにか人に話づらい、しかし、人間が持っている口に出さない黒い部分の本音などがたくさんあります。 角田光代さんの作品を読むのにお勧めの方は、そいういった人に言えない抱えた気持ちがあるけれど、 そのような気持ちを小説に登場する人物に重ねて、読書で確かめてみたいという方におすすめの気がします。 スポンサーリンク 好きなポイント:暗いだけで終わりにしない物語の結末 人が内に秘めがちな感情、少しネガティブといいますか、ちょっと重たい部分。 そんな感情があるのだと知るのも好きなのですが、それだけで物語が終わってしまったら小説を読んだ後に得るものは少ないかもしれません。 角田光代さんの本は、読後にもやもやした気持ちを感じながらも、それでも前を向こうという前向きな気持ちを最後に抱く作品が多いと思います。 ただ、負の感情を書き連ねるということなら結構簡単なのかもしれません。 あまり幸せでない人生もこうして存在するのだなという感想になりそうです。 苦しい境遇を、では、どのようにしてこの先の登場人物の人生につなげていくのか、結末が面白いところでもあります。 最初に読んで、とても惹かれた作品は 「対岸の彼女」でした。 けっこうしんどい思春期を過ごし、その時に出会った大切な友達、時がめぐり30歳を過ぎたあとの生き方、大好きな作品でした。 なんだか読んでいて話の内容が個人的にすっと入ってきました。 映画化された作品もありましたので、どんどん読みました。 「八日目の蝉」 「紙の月」 などなど、 これは映画化された作品なのでストーリーとしての面白さもかなりあると思います。 物語の内容としても読み飽きない、ハラハラ、ドキドキする内容もあります。 単調なストーリーで小説にとっつきづらいという方であれば、 「八日目の蝉」、「紙の月」は物語としてのエンタメ性もあり、かつ人の内に秘めた暗い気持ちのを文章でうまく表現する角田光代さんの個性もありますので、オススメの作品になります。 最終的には、今も少し苦しいけど前に進んでいこうという感情になれます。 お話はフィクションですが、すごい作り話に感じない書き方も好きです。 得てして私たちの日常にあるような出来事、読んでいてそんな錯覚になります。 こんな風に書けるというのは、凄い作家さんなのだなと感じます。 子供を誘拐しての逃亡劇や主婦の横領など大したことなのですが、いや、あり得るかもと感じてしまうような物語でした。 今まで人に言いずらい苦しい思いを抱えていた。 例:いじめ、夫からのモラハラ、子育て、不妊• 世間の価値基準とは何か、個のなかで知るその人だけの幸せとは何か• 最終的につらい境遇を光に変えてくれる前向きなメッセージを知りたい いじめ、モラハラなど、人を信じることができずに苦しむ方、苦しんだ方へ どちらかと言うと大人しい人間が損をする世の中、そんなところでただ救いがなければ人は苦しみ、病みます。 引きこもり、登校拒否、夫との離婚など、そういった問題を抱えてしまう人もいます。 人に言いづらいことを抱え、生きづらさを感じた時にヒントとなる作品が、 「対岸の彼女」でした。 高校生二人の物語、大人になる少女が苦しいなかで大切にすることができた出会い。 ほんとうの愛情、友情の物語でした。 きっといじめに悩んでいる方がいれば、人を信じれないと悩む方がいれば「対岸の彼女」からヒントを探すことができるのではないかと感じます。 不倫、夫、ほんとうの子供の意味、子育てに一度時間をおいて向き合いたい時 角田光代さんの小説、読者の年齢層、性別は30代から40代の女性だと思います。 それらの年代の女性には、比較的ありそうな悩み、夫、もしくは妻の不倫、子育ての意味、などなど、 「八日目の蝉」という作品は、映画で内容を知る方も多いかもしれませんが、そんな女性が読むと考える作品ではないでしょうか。 本当の自分の子供とは、子供への本当の愛情とは、家族とは。 私は、生まれたばかりの愛人の娘を誘拐する逃亡劇という内容も話を読ませるためにうまくできているなと感じた部分でした。 最終的には光が差し込む小説 なんだかんだ言って、どんな人生もつらい。 考えたり、悩んだり、苦しんだり、それがデフォルトだと。 人によって、それをスルーできたり、感じなかったり、もしくは受け止めて苦しんだりと考える差というのはあると思います。 どちらかと言えば、人に対して物怖じしてしまう• もしくは、人間関係で嫌な気持ちを抱いてきた• 今でも悩みは続いている そんな方に読んでいただくと、光をもらえる小説が多い気がします。 (読後の結果というもそれこそ人それぞれかとは思います。 ) 「少ししんどいけど、まあ、生きてみようかな。 」と感じるところがあり、私は角田光代さんの小説の雰囲気が好きです。 根本的な解決にはならないかもしれませんが、それでもこんな世界があるんだと感じるとまだまだ前を見て歩いて行こうと考えるのです。 世間一般の幸せと、物語の登場人物が苦しい境遇で得ることができる、その人のなかでの大切な幸せ、人生の価値を考える作品も多いです。 同じような年代の方が読むと、きっと自分と重なり考える場面がたくさんあるのではないかと感じます。 心に潜む影、それを引きづりながら、でも最終的には前を向く力を教えてくれる小説が多いと感じます。 今まで読んだなかで良かったと思う作品を5つあげます。 いじめを受けて逃げるように群馬の田舎の私立高校へ引っ越してきた葵を愛情で救ったナナコ。 二人の切なく短い夏が過ぎる描写が大好きです。 スポンサーリンク 角田光代さん小説 おすすめ記事まとめです まとめの前にひとつだけすみません、もうひとつ、角田光代さんの小説を読んで感じる好きなところは、「読みやすい文章」というところがあります。 難しい文章、いかにも小説という感じがあまりせず、 必要であれば柔らかく、軽く、いかに読む人が読みやすくその時の情景を表現できるかを考えて書いているのだろうかと感じる文章です。 漢字の使い方や、あえて「ひらがな」表記にしたのかと読みながら感じるところがあります。 読みやすいのですが、それは、ちゃんと読み手のことを考えて色々と文章を設計しているのだなと感じ、読みやすい文章を書くという意味でも、本当のプロであるのだなと感じ感心させられます。 それでは、まとめになります。 角田光代さんの小説を全て読んではいないのですがだいぶ読みました。 「対岸の彼女」「八日目の蝉」「紙の月」「キッドナップ・ツアー」「人生ベストテン」などなど、あと、旅行記なども面白しろかったです。 旅のエッセイですが、 「降り積もる光の粒」も面白かったです。 (これを読んで上高地に行きたくなり行ってきました。

次の